最近の新聞の一面に こんな題名でコラムが載っています
私も書いてみよう
私は今でこそ信じてもらえませんが
小学校・中学校と イジメにあっていました
私の場合 四六時中遊んでいた友達が 急にぱたりと態度を変えて
クラス中の友達に指示し 全員で私を無視するようになりました
ある朝教室に入ると 仲良しだったクラス中のみんなが
さーっと避けていく 1日 誰も話をしてくれない
夕方 家に帰ると 「ごめんね ほんとは大好き」と電話がかかってくる
朝 また繰り返し 2年間 続きました
ひとりで下校中 「死ね！ブス！」 の声
自分の部屋で 声を殺して泣きました
「私が何をしたの・・・」と
ある日 リーダーの女の子以外 すべてのクラスメイトが
私を公園に呼び みんなで「ごめんね」と言ってくれた
「無視しないと 今度はあんたをやると言われたから」 と
「ほんとは 大好きなんだよ」 と
すごくつらい日々で 死にたい と思ったこともあったけれど
みんなの気持ちを聞いて 少し救われた
嫌いでやっているんじゃないんだなと わかったから
自分がされているからこそ みんなの怖いと思う気持ちもわかる気がした
だから2年間 耐えました
学年が変わるとき リーダーの子が私に言いました
「●●ちゃんを無視しよう」 と
後ろには NOと言えない子たちが うつむいていたけれど
私は言えた 「私はやらない」と
彼女は 家庭環境が複雑で すごく寂しかったこと
今は知っています
私のことを嫌いだったのではなく 寂しかったのだと
中学に入ると また イジメにあいました
毎日毎日ずっと一緒に居た友達の態度が いきなり変わりました
周りに ありもしない噂をどんどん流されて
私はまた 小学校と同じ状態
教室に入れば「帰れ」とロッカーを蹴られ
みんなから避けられ
校内を歩いていると 当時大好きだった人にまで
陰から石を投げられた
つらくてつらくて
理由をつけて早退しては やっぱり部屋で泣きました
その時も 本当の自分をわかっている人は そっと私を助けてくれた
心を開いてありのままを話したら
「気にしなければいい 一緒に帰ろう」と言ってくれた
校内では一緒に居られなくても
外に出ればいつも一緒に笑ってくれる友達もできた
そして 家に帰れば 必ず笑顔にしてくれる 家族が居ました
家族には 当時 このつらい話はしたことがなかったけれど
家に帰って家族と話していると 忘れることができました
中学校で私をいじめていた彼女も やはり家庭が複雑でした
私を「親友」と呼びつつも 私をとことん傷つけた
彼女もきっとその頃 いろいろと深い傷を負っていたのだと思う
それを今はわかるけれど 彼女にどんな理由があったとしても 私はとても傷付き
中学校のいい思い出というのは数えるほどしかありません
小・中と とてもつらい思いをしてきたけれど
高校からの私は それまでを挽回するほど毎日楽しく
いい友達もたくさんでき 今もとても幸せに生活しています
私は当時つらいとき 命を絶つ勇気はなかったし
そこに注力するよりも 楽しい別のことを探そうとしていました
学校でどうにもならなければ 家でひとりで遊ぶでもいいと思えたし
わずかでも 私を理解してくれる人が居ることを幸せに思えました
家族はいつも笑っていたし
私は将来の夢を持っていました 夢は強いよ
どんな理由があっても いじめた側が絶対に悪い
イジメに正当な理由はありません
でも 今は思います
あの頃 とてもつらかったけれど
とってもいい経験だったと
いじめられる側の体験は その後の人生にきっとプラスの影響も与えてくれます
いじめられた経験があると 後の人生が より輝いているようにも感じます
小さな幸せや親切が より深く 温かく感じられます
長い人生の中で つらい期間はそんなに長く続かないし
いろいろな方法で逃げることもできる
私は「逃げる」ことは好きではないので
いじめられていたときも 耐えて 戦ったほうだと思う
私のように 耐えられるのなら 耐えてみたらいいし
何かの方法で戦えるなら 正当なやり方で戦ってみてもいい
もちろん逃げることも ちっとも恥ずかしいことじゃない
必ず自分を理解してくれる人は世の中に居て 必ず支えになってくれる
学校なんて 小さな小さな世界だ
少し頑張れば 海外にだって行けるよ
たくさんのものを引き裂いて 壊して 泣いた日もあった
世界が真っ暗闇に見えた日もあった
今は とても幸せです
どうして私だけ と その時は思っていたけれど
こうして毎日新聞を見ていると
同じ思いをしている人は たくさん居たんだな と気づきました
生きていれば 必ず幸せになれる
自分の居場所は 自分で探して 自分で決めればいい
いじめられている君へ
少なくとも 私はあなたの味方です
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