本との巡り合い



ここ最近 世界1周をしている人たちのブログを見たり 映画を観たり
旅行記を読んだりして 自分の知らない世界をたくさん見ています

こんなにたくさんの人たちが 気の向くままに旅をしているんだなと
とてもうらやましく思います
自分の目で見て 感じることほどすばらしいことはないということは
自分も経験して知っているけれど

こうして日本に居ながら 自分の知らない世界を見ることもとても楽しく
もちろん「行きたい!」という気持ちにはなるけれど
豊かな気持ちになれます

今読んでいるブログはたーくさん 映画も何本も観ていますが
本では今は「インパラの朝」という中村安希さんの旅行記を読んでいます

いくら旅行が好きといえど 私は120%行かないだろう場所に
ぐんぐんと進んでいき 
銃弾や強盗 不衛生にも立ち向う彼女の旅行記を読むと
ありありとその風景が浮かび 私の知らない世界をたくさん見ることができます
ときに自分がその場にいるような気持ちにも・・・
とてもいい本に巡り合えたと思っています


その本の中にあったこの文章が 心に響きました・・・
実際には 青年海外協力隊のひとりの言葉なのですが・・・

「衛生面や生産面にも問題点はいくつかあるし、改善方法もあると思う。
もっと真剣に取り組んで、農産物の生産力や作業の効率を上げることが
彼らにとってもいいことだって、そう考えて活動してきた。
できる限りのことをして、彼らの暮らしが少しでも楽になればいいと思っていた。
だけど、変化は少なかった。
今は、彼らは彼らなりのやり方で、やっていけばいいと思う。
ここにいる人たちが、みんな不幸で暗いかと言えば、
全然そんなふうじゃないし、みんなどうにか生きている。
私の目には非効率で貧乏そうに映ることでも、彼らはずっとそのやり方で
ずっとこの地で生きてきたんだし、自分たちのペースを守って
納得しながらやってきた。
そのやり方を否定して無理に変える必要なんてないんじゃないかと思う」

中学生ぐらいの頃から ずーっと心の奥底にあって
「何かできないか」と ずっとずっと思ってきたこと

自分も 協力隊に と考えたこともありました

体さえ強ければ 私はその国に行っていたかもしれない

ずーっと 何もできない自分(今は お金を送っているだけ・・・)

すごくモヤモヤしていました

この本によって 登場した協力隊の人たちの言葉によって
先進国がやっていることの意味 私たちがするべきこと
少しわかったような気がします
自分のことをどこかで責めてばかりいたけれど
単純にそうしなくてもいいという思いにもなれました
(実際にはもっともっと複雑で難しい問題があることはわかっているけれど)

本であれ 映画であれ 写真であれ
時に人の人生や心を左右する 大きな力を持っていると思います


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